8月30日12時38分配信
毎日新聞 急病の子を保護者に代わって病院に連れて行くなどの「こどもの緊急サポート」事業が10月から合志市で始まることになり、29日、子どもを預かる「サポート会員」の養成講座が同市保健福祉センター「ふれあい館」で始まった。
同市では子育て支援の一環として、02年からファミリーサポート制度を導入。急用や仕事がある保護者に代わって、協力会員が子どもを預かってきたが、病気の子どもは対象外だった。
しかし、利用者から子どもの急病の際の対応も求める声が多く、市は緊急サポート制度の導入を決定。より専門的な知識を持つサポート会員を養成することになった。
講座は計3日間で全8項目。それぞれ小児科医や看護師、管理栄養士などが講師となる。受講を終えたサポート会員は、利用者の要請に応じて、急病の子どもを保育園に迎えに行ったり、家で預かったりする。
初日の29日は協力会員をはじめ、約30人が参加。熊本学園大社会福祉学部の出川聖尚子准教授の講義「子ども・子育てを取り巻く環境と保育の心」などに熱心に聴き入った。
講座を主催する市社会福祉協議会こども支援センターの北村慶子課長は「新住民が増えたり、核家族が進んで、実家や隣近所などに子どもを預けられない人は多い。制度を通じて、地域ぐるみで子育てを進めていきたい」と話していた。【勝野俊一郎】
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