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がん患者支える緩和ケア 南和歌山医療センターが専門病棟

8月18日17時1分配信 紀伊民報

田辺市たきない町の南和歌山医療センターは、がんなどによる身体的な痛みや精神的な不安を取り除く「緩和ケア」の専門病棟を隣接地に建設している。9月末から稼働する。現在、緩和ケア病棟を持つ病院は紀南地方で同センターのみ。地域の要望に応えられる緩和ケアに力を入れていきたいという。
 緩和ケアは、痛みを和らげるだけでなく、患者や家族の生活の質を上げるための医療を指す。同センターの緩和ケア病棟は2005年にできた。同センターの特徴として、病状を告知されていない人や、がん以外の人でも利用できるほか、アルコールや喫煙といった嗜好(しこう)品の利用、ペットとの面会、家族との面会を24時間対応している点などが挙げられる。
 開設当初から8床で運用してきたが、2年ほど前から緩和ケアの認知度が高まり、入院希望者が増加。定員を超える状況が出てきたことから、新病棟を建設することになった。
 新病棟は施設西側に建設している。鉄筋平屋で、床面積1026平方メートル。建設事業費は約2億6千万円。病床数は14床に増やす。すべて個室で海側に配置し、ベッドや車いすで入ることができる広さのベランダを造る。病棟全体の面積は現在の約3倍になるため、これまであった談話室や家族控室なども広く配置。家族と患者が自宅に近い感覚でゆったりと過ごせる環境を目指したという。
 そのほか、新たに緩和ケア病棟専属のボランティアも配置する予定で、現在募集している。庭園の手入れや話し相手、配膳(はいぜん)などを担当する。
 統括診療部長の木下貴裕医師は「がんになった時から緩和ケアは始まっている。当院では緩和ケアチームをつくり、疼痛(とうつう)管理や心の支援をしているので、痛みを我慢せずに相談してほしい。がん患者さんの生活をチームで支えられるよう、取り組みを強化していきたい」と話している。
 同院では新病棟建設などに伴い、看護師の確保にも努めている。特に看護師の資格所有者で現在未就労の中途採用に力を入れたいという。ボランティア、求人の問い合わせは同医療センター(0739・26・7050)へ。

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